《文=サイゴ》
会員は4日間の日程で北アルプスへ合宿へ行っているため、休みの少ない私と小倉さんの二人で、またまた小川山のマルチルートへやってきました。
今回は屋根岩三峰の『南稜神奈川ルート(5.8/5P)』です。
↑ 南稜レモンルートと共通の1P目です。
初見のルートなので、まだ誰も居ない早朝の時間を選んで登攀開始です。
途中にボルトが一箇所あります。ワイドクラックなので、N.P.をセットできるところが少ないです。
レモンルート方向にボルトのアンカーがあり、そこでピッチを切りましたが、それより手前の立ち木でアンカーをとった方がいいです。
↑ 2P目の写真はありませんが、斜めのクラック?のような縦ホールドのフェイスをレイバックのスタイルで登りました。ホールドが壊れそうなのが怖いです。
そして、核心の3P目・チムニー(写真)。この先が核心になりますが、下部はオフウィズス、上部はスクイズチムニーになります。やや狭めのワイドクラックで、ビビりながら登りました。
↑ “100岩”のトポによると残り2ピッチのようですが、ルートがはっきりしない。正面の壁を進もうとスラブを登り始めたところ、後続のパーティから『獲ったぞぉ〜』の雄叫びが。
『ここが終了点ですか?』と尋ねると『そうですよ』のお返事。5Pのはずでは…?と思いつつ、疲れていたこともあり、『では、ここで終了!お疲れ様!』となりました。
↑ 二峰側のルンゼを50mぎりぎり、一回の懸垂で降りました。
グレードが5.8ということで、余裕を持って登れると思っていましたが、まだまだ自分のレベルの低さを実感したルートでした。
また、帰宅後にあらためて調べてみると、やはり2ピッチ残していました。“正面壁をルートファインディングしながら登るのが楽しい”とのことで、おいしいところを残してしまいました…。
技術アップして再チャレンジしたいルートです。