雲ノ平、高天原、槍ヶ岳 山行記録

〜ついに夢が叶ったよ〜

2012年8月1日〜5日

文=木下

メンバー:ば〜やん&夫

コースタイム
1日目  新穂高温泉発5:20→鏡平山荘10:30→双六テント場13:40
2日目  発5:15→(巻道)→黒部源流8:10→雲の平山荘11:00→高天原山荘14:10
3日目  発5:15→岩苔乗越8:40→鷲羽岳9:50→三俣蓮華岳12:40→双六岳14:20→双六テント場15:20
4日目  発5:00→千丈沢乗越8:45→槍ヶ岳山荘10:10→槍山頂→槍平テント場14:40
5日目  発7:10→白出沢出合9:15→新穂高温泉11:05

8月1日(1日目)

快晴。久しぶりの重荷、ゆっくり登る。鏡平池には、槍ガ岳が見事に映っていた。
弓折分岐を越えると、お花畑の向こうに、明日行く双六・鷲羽・水晶が見えた。

雲の平 高天原 槍ヶ岳


8月2日(2日目)

雲の平 高天原 槍ヶ岳

快晴。祖父岳を登りあげると、そこは広大な大地だった。
周りは黒部五郎・薬師・赤牛・水晶・鷲羽・三俣蓮華の山々。まさに、ド真ん中にいる実感だ。
雛を連れたライチョウが現れる。こんな快晴なのに、ラッキー!
花と池塘が売りの雲の平だが、今年は雨が少なく、池塘はすべて枯れてひび割れていた。山荘の人達も雪解け水汲みに大忙しだ。

雲の平 高天原 槍ヶ岳

スイス庭園からは、これから行く高天原山荘と蒼く輝く水晶池が見下ろせた。
あそこまで降りるのか・・。

雲の平 高天原 槍ヶ岳

高天原へ向かって、雲の平台地を下りる。
途中現れた奥スイス庭園の美しさに、思わず声をあげた。
高天原山荘に着くと、すぐ温泉へ。「日本最奥地の温泉」は、最高にいい湯だった。


8月3日(3日目)

雲の平 高天原 槍ヶ岳

高天原湿原の朝は、幻想的だった。
幽寂な樹林を登り詰めて現れた水晶池もまた、霧をたたえて美しかった。

雲の平 高天原 槍ヶ岳

岩苔乗越への道は、明るい樹林と様々な花々にあふれていた。
稜線が近づくにつれ、沢はいよいよやさしくなり、小さなせせらぎになっていく。
無数のこんな小さな流れがより集まって、あの轟轟たる黒部川になっていくんだと思うと、言葉にならない感慨がわいた。

鷲羽・三俣蓮華・双六、それぞれの山頂から見える景色は、楽しかった記憶と新たな夢を膨らめてくれる。

雲の平 高天原 槍ヶ岳

      (双六岳より)              (鷲羽岳より)

雲の平 高天原 槍ヶ岳

   (三俣蓮華岳より雲の平)         (黒部源流の山々)


8月4日(4日目)

快晴。西鎌尾根を槍に向かう。
聞いていた通り、花が豊富だ。池塘まであって驚いた。
硫黄尾根の迫力に圧倒され、クサリ場にちょっとビビり、千丈沢乗越からは黙々淡々と登り・・ついに、槍ガ岳山頂に立つことができた。
私達は山頂往復1時間だったが、お昼頃登った人は2時間半かかったとか。
これまた、ラッキー。


8月5日(5日目)

今日は下るだけなので、他の登山者を見送ってゆっくり出発。
槍平から白出沢出合までの道には、湿生の花はもちろん、トウヒの巨木や根上がりの木がたくさんあり、しっとりとした素敵な森の下りになった。

今回訪れた山々は、どれもそれぞれの趣があり、毎日が感動の連続だった。
5日間の好天と私の夢に付き合ってくれた夫と快く出してくれた家族に感謝したい。

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