八ヶ岳 稲子岳・南壁 “変則左カンテルート変則?”(V / 6P)

2012年10月9日

文=さいご

メンバー:的埜(CL)、さいご

06:15(唐沢橋登山口)−07:15〜07:27(しらびそ小屋)−08:10(稲子岳南壁基部) −09:12(登攀開始)−12:10〜12:37(稲子岳山頂)−13:29〜13:42(しらびそ小屋)−14:27(唐沢橋登山口)

八ヶ岳稲子岳は、ミドリ池から中山峠へ向かう途中に右方にそそり立つ岩壁です。
昔はよく登られていた壁ですが、岩が脆く崩壊が進み、近年はあまり登攀対象になっていません。

地元の山岳会として、もう一度見直してみたい壁だと思っていました。

稲子岳 南壁

↑唐沢橋から1時間でしらびそ小屋の建つミドリ池に到着。
 薪ストーブのいい香りが漂っています。

稲子岳 南壁

↑少々分かりずらい樹林のアプローチを進むと、突如、稲子の岩壁が現れました。
 八ヶ岳にこんなスケールの岩壁があったとは驚きでした。

稲子岳 南壁

↑しばらく壁を観察してみるものの、今回登るつもりの左カンテルートが分からない。
 写真は恐らく凹角四部作のあたり・・・かな。

稲子岳 南壁

↑顕著なカンテの左側にラインを決めて登攀開始。
 1P ( IV 35m )
 音も無く頭上から自然落石があり、ビレイヤーの50cm横にクレーターを作る。

稲子岳 南壁

↑2P ( III 15m )
 とにかく岩が脆い。一手一手、岩を叩きながら進む。
 もっと伸ばそうとしたけど、ロープに引かれて巨大な石が落ちそうなので、ピッチを切る。

稲子岳 南壁

↑このあたりで左カンテルートではないことに気付く。
 3P ( V 40m )
 ここからは自力でルートを見出しながら進むしかない。

稲子岳 南壁

↑4P ( IV 40m )
 残置ハーケンはほとんどないので、カムで支点をとりながら登る。
 カンテ寄りにラインをとったところ、だんだん岩が安定してきた。

稲子岳 南壁

↑5P ( V 45m )
 ナメて小さいカムしか持ってこなかったので、ここはランナウト。
 ハンドサイズまでは普通に揃えてきたほうが安心。

稲子岳 南壁

↑最終6P ( V 35m ) を経て、山頂に到着しました。
 苦笑いの山頂握手。
 この角度から見る天狗岳東壁は迫力があります。

稲子岳は忘れ去られた岩壁ですが、まだ可能性があると思いました。
しかし岩の脆さには閉口です…。1m四方の岩の塊が、簡単にスライドしたりして。
気をつけながら、また違うルートも登ってみたいと思います。

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