メンバー:神津・健
コースタイム:
杣添尾根登山口(6:30)〜横岳山頂(12:30)〜下山(15:00)
《文=健》
今年も冬山シーズン始まりました。今度行く唐松岳に向けて体を寒さに慣らす目的もあり、11月下旬までマレーシアに行って火照った二人には丁度良い山行と思い計画しました。
ところが、現地に着くと数字は−5℃くらいですが、体がともて寒く車から出る気になれず、思っていた以上に寒さに弱い体になっていることに気付きました。
出掛ける前までは『インナー(タイツ)なんていらないかなぁ』と悩んでいましたが、出発からインナー上下にカッパまで着て、フル装備での出発となりました。
↑登山口より、左に杣添尾根、奥に横岳を望む。
登山口の駐車場までは2cmほど道一面に雪がありましたが、普通に通れる状態でした。例年も雪かきをしてあり駐車できると思います。
登山道は夏道と同じルートで行きます。雪は下部で20cmほど積もっており、あまり圧雪はされていない状態で、上部でのラッセルを期待しながら登り始めました。
林内はとても冷たい風が流れ混み寒さに震える反面、夏場とは違い人気もなく深々とした落着いた雰囲気でしばし癒されながら登れました。
杣添尾根は雪がたくさんある時期は、夏道のある尾根から稜線まで通しでいけますが、今回は雪がまだ足りなくシャクナゲ等が顔を出しているので、夏道通りに途中から中腹をトラバースする事になりました。
雪は50〜60cmくらい積もって膝上までズボるラッセルになりました。
千葉育ちの私は、雪を見るとハシャギたくなる性分で、先輩を置いて先行したら、雪面に倒れ込み人型を作ったり雪面に落書きしたりと少し童心に戻り楽しんでいました。
↑尾根の直下を進む。
尾根付近の雪面の状況は雪面から10cmまでは新雪みたいな状況で40cmくらいの所に薄い氷板が形成されていた。その外はシモザラメみたいな状態で目立った層は見て取れなかった。
中腹から尾根に出ると冷たい風にさらされ今までラッセルで掻いた汗が冷やされ余計に寒く感じました。
風が強いせいか中腹よりは雪が少なく、まっすぐ直登するとハイマツを踏みつける状態でした。また、雪面は微妙な柔らかさで、足を置くと少し沈んで体重を預けると深く沈みとてもクタビレるラッセルでした。
八ヶ岳の稜線に出るとさらに風は強く稜線の登山道はまだ10cmも雪がない状態でした。
付いている雪も氷ではなかったので、アイゼンを付けないまま訓練も兼ねて横岳山頂まで登りました。山頂ではガイド登山らしいグループが横岳看板に支点を作ってビレイしていました〜。
そして一言『アイゼンも付けないできたのぉ?』と微妙に白い目で見られてしまいました(-_-;)
言われるのも無理もないです。先輩はストックにボロカッパにピッケルは背負っているだけで、俺もサングラスしてないしボロカッパにオーバーミトンの中は軍手ですし・・・・。
そんな訳で寒さと微妙な空気が漂う山頂には5分くらいいて下山することになりました。
今回の山行でやはり寒さへの慣れは大事だと痛感しました。これから厳冬期に向けて早く慣れていきたいです。